Before
高い面粗度が必要な高精度の量産部品、例えば自動車部品に使用される精密シャフトの生産において、研削加工が図面指定されているケースがあります。この場合切削加工の後に、研削加工のための工程が必要となるため製作リードタイムの増大、コストアップとなってしまいます。
VA・VE設計実例
After
精密シャフトの加工において研削加工を指定する代わりに、ローラバニッシュによる仕上げを選択することで、研削工程を不要とすることができます。こうすることで、シャフト加工における工具を用いたローラーバニッシュではCNC旋盤一台で加工が完了するため段取りの発生等が無くなり、製作リードタイムの大幅な短縮を実現することができます。
POINT
精密シャフトなどの量産機械加工部品において高面粗度が必要な場合は、一般的に研削加工が指定されます。しかし、こうするとシャフト加工における使用機械が増えるためコストアップとなります。研削加工が必須で無い場合はローラバニッシュによる仕上げを選択することで、CNC旋盤のみで高面粗度を確保することができます。研削工程を増やす必要がないためコストダウンを実現することができます。